よくある睡眠障害への対処法

睡眠の質や時間に影響を与える睡眠障害は様々あります。夜間に何度も目が覚めてしまうのも、よくある睡眠の乱れの一つです。継続的に良い睡眠が取れるようになると、身体機能が改善され、全般的な健康状態も向上します。ここでは、代表的な睡眠障害とその対処法についてご紹介します。
夜間頻尿:
夜中にトイレに行く回数が増える状態を指します。この症状により、夜間に何度も目が覚めることになります※1。
対処法
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夜間の水分摂取を控える
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就寝前に足を少し高くする
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着圧ソックスを使用して下肢の浮腫みを予防 ※自己対処で改善が見られない場合は、医師に相談することで適切な治療薬が処方される場合があります。
睡眠時無呼吸症候群:
睡眠中に呼吸が途切れる障害で、夜間の頻繁な覚醒や日中の眠気などを引き起こします。多くの方が自覚症状に乏しく、診断が遅れがちな疾患です※2。
注意が必要な症状
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いびきの指摘を受ける
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睡眠中の不規則な呼吸を指摘される
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日中の強い眠気
対処法
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定期的な運動
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適正体重の維持
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アルコール摂取の制限
※症状がある場合は、早めに医師に相談することが重要です。
むずむず脚症候群:
休息時に脚に不快な感覚が生じ、動かしたくなる衝動を伴う睡眠運動障害です。この不快感により、良質な睡眠が妨げられます※3。
軽度から中程度の症状への対処法
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適度な運動を定期的に行う
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脚のマッサージ
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足のラップ療法
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バイブレーションパッドの使用
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脚のストレッチ
※症状が重い場合は、医師による診断と治療が必要です。
睡眠の質と時間を改善することは、全般的な健康状態の向上につながります。しかし、これらの睡眠障害により、夜間に何度も目が覚めたり、不快感を感じたりして、質の良い睡眠が妨げられることがあります。
実践のためのアドバイス:
まずは小さな改善から
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就寝時間を少しずつ調整する
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寝室の環境を整える
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就寝前の習慣を見直す
継続的な記録
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睡眠日誌をつける
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症状の変化を記録する
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効果のある対策をメモする
専門家への相談
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かかりつけ医に相談する
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睡眠専門医の受診を検討する
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定期的な健康診断を受ける
睡眠の質を改善することは可能です。一つずつ着実に対策を実践することで、大きな健康改善につながります。
参考資料
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Nocturia: Causes, symptoms, diagnosis & treatment. Cleveland Clinic. (2020, January 6). Retrieved March 30, 2023, from https://my.clevelandclinic.org/health/diseases/14510-nocturia
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U.S. Department of Health and Human Services. (2022, March 24). Sleep Apnea Treatment. National Heart Lung and Blood Institute. Retrieved March 30, 2023, from https://www.nhlbi.nih.gov/health/sleep-apnea/treatment#:~:text=A%20breathing%20device%2C%20such%20as,also%20make%20 healthy%20 lifestyle%20 changes.
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U.S. Department of Health and Human Services. (2023, February 7). Restless legs syndrome. National Institute of Neurological Disorders and Stroke. Retrieved March 30, 2023, from https://www.ninds.nih.gov/health-information/disorders/restless-legs-syndrome#:~:text=RLS%20is%20both%20a%20sleep,in%20order%20to%20relieve%20symptoms.