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栄養成分表示の基本

日本では、原則として容器包装に入れられた加工食品には栄養成分表示が義務付けられています。この表示にはエネルギー(熱量)・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量の5つの項目が必ず含まれます。

これらの項目は、私たちの健康維持に欠かせず、日本人に多くみられる生活習慣病とも深くかかわっています。

 

表示の読み方のポイント

栄養成分表は、100g当たり、100ml当たり、1個当たり、1食当たりなど、様々な単位で表示されています。商品の選択時や摂取量の計算時にはこの単位をよく確認することが大切です。

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各栄養成分の意味

  • エネルギー(熱量):人間が体を動かすのに必要な活動の源です。摂取と消費のバランスが体重に影響します。

  • たんぱく質:筋肉をはじめ臓器、皮膚、毛髪、歯など、体を構成する組織を作る大切な要素です。

  • 脂質:細胞膜やホルモンの構成成分として重要な栄養素で、脂溶性ビタミンの吸収を助けます。

  • 炭水化物:糖質と食物繊維に分けられ、脳や筋肉など体の細胞が活動するためのエネルギー源です。

  • 食塩相当量:ナトリウム量を食塩量に換算したものです。ナトリウムは人体に必要なミネラルの一種で、糖の吸収、神経や筋肉細胞の活動等に関与するとともに、骨の構成要素として骨格の維持に貢献してくれる栄養素です。但し過剰摂取は高血圧などのリスクを高めます。成人の1日当たりの摂取目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満です。

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自分の健康状態や目標に応じて、注目する栄養成分を変えることが重要です。例えば、メタボ予防にはエネルギーや食塩相当量に注目すると良いでしょう。栄養成分表示を上手に活用することで、バランスの取れた食生活を実現し、健康維持・増進に役立てることができます。

 

実践のためのアドバイス:

まずは家庭にある食品の表示を確認することから始めましょう

  • よく使う調味料

  • 普段食べているパンやお菓子

  • 飲み物など

 

スーパーでの買い物時のポイント

  • 同じ種類の食品で栄養成分を比較する

  • 食塩相当量や糖類の量に注目

  • 1食分の目安量を確認

 

継続のコツ

  • 毎日の食事記録をつける

  • 家族と一緒に表示を確認する習慣をつける

  • 分からないことはかかりつけ医や管理栄養士に相談する

 

このように栄養成分表示を理解し、活用することは、健康的な食生活を送るための第一歩となります。最初は難しく感じるかもしれませんが、普段から少しずつ確認する習慣をつけることで、徐々に理解が深まっていきます。

 

参考資料

  1. 栄養成分表示について | 消費者庁 https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/nutrient_declearation

  2. ナトリウム | e-ヘルスネット(厚生労働省) https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-024.html#:~:text=%E4%BA%BA%E4%BD%93%E3%81%AB%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%AA%E3%83%9F%E3%83%8D%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%B8%80%E7%A8%AE%E3%81%A7%E3%80%81%E4%B8%BB%E3%81%AB,%E6%AC%A0%E4%B9%8F%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%80%82

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